血液検査bun(尿素窒素)、腎機能や肝機能の障害を調べる検査
血液検査bunについてまとめてみたいと思います。
bunとは尿素窒素のことです。尿素窒素とは、体内で、たんぱく質がエネルギーとして使用されて、分解された後にできる、最終代謝物質です。肝臓でアンモニアやグルタミン酸から合成されて、血液によって腎臓に運ばれます。そして腎臓の糸球体で濾過されて、尿中に排泄されます。したがって血液検査でbunを調べるのは、まず第一に腎臓病の疑いがあるときに調べます。
基準値は8〜21mg/dlです。腎機能が低下してくると尿素を排出できなくなってきて、血液中の尿素窒素の値が上がってきます。腎臓の機能がほとんどなくなってしまう腎不全の場合には、bunの値が100mg/dl以上になることもあります。
またbunは、消化器や肝臓の病気を調べるときにも測定します。小腸や大腸にがんや潰瘍などで出血があると血液と一緒に出たたんぱく質が分解されてアンモニアになり、肝臓に運ばれて、尿素の合成原が増えて高値になります。しかし腎機能障害と比較すると上昇は小さく、50mg/dlを超えることはほとんどありません。
またbunは肝臓で合成されていますが、劇症肝炎のような重症肝機能障害がある場合には、bunを合成する能力が低下するために低値になります。
検査方法や、異常値の時に疑われる病気
検査の方法は、血液を採取して血清中に含まれている尿素窒素の量を測定します。血液検査当日の飲食は通常通りで大丈夫です。
血液検査でbunが異常値を示したときに疑われる病気は、
【高値の場合】急性腎炎、慢性腎炎、腎盂腎炎、腎結石、腎梗塞、腎腫瘍、尿路結石、尿路腫瘍、腎硬化症、脱水症、消化管出血、うっ血性心不全などがあります。
【低値の場合】肝硬変、劇症肝炎、肝臓がん、尿崩症などがあります。
bunは、病気以外でも変動することがあります。食事でたんぱく質の摂取量が多い人は合成される尿素が増えるので高値になります。また、発熱や、やけど、甲状腺機能亢進症などでは組織のたんぱく質が、エネルギーとして使用されてしまうと高値になります。
栄養を摂取する量が減ると、たんぱく質がエネルギー源として使用されてしまい、軽度の上昇を示します。
血液検査でbunを測定したときに、生理的な変動が考えられるような場合は数日間のうちに再び検査を行います。21〜25mg/dlの境界値の場合には、継続して、月に1回の診察と検査が必要になります。
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